元取り計算
乾太くんは元が取れる?コインランドリーと比べて何年で回収できるか計算
乾太くんは元が取れる?コインランドリーと比べて何年で回収できるか計算
「乾太くんのようなガス衣類乾燥機は便利そうだけど、本体も工事も含めるとかなり高い。コインランドリーに通い続けるのと比べて、元は取れるのだろうか?」
導入を考えるとき、気になるのはこの点ではないでしょうか。
ガス衣類乾燥機を買うと、コインランドリーの利用料が不要になる(お金の面)ことに加えて、洗濯物を運ぶ往復の手間や、外に干して取り込む手間が減る(時間の面)可能性があります。
この記事では、この2つを分けて、「この条件ならこうなる」という計算例で回収期間を確認します。
先にお断り:この記事の計算に使う金額・回数・時間は、計算しやすくするための仮定(例)です。 実際の価格、工事費、ガス代、コインランドリー料金は、機種・地域・ガスの種類・店舗によって大きく異なります。最新の情報はメーカー・ガス会社・施工業者・お近くの店舗でご確認ください。
前提とする仮定
| 項目 | 仮定した値(例) |
|---|---|
| 本体+専用台+設置工事の合計 | 20万円 |
| 乾燥1回あたりのガス代+電気代 | 100円 |
| コインランドリー1回あたりの料金 | 400円(300円・500円のパターンも計算) |
| 乾燥の回数 | 週4回(月あたり約17回) |
| コインランドリーに行く手間(往復・持ち運び・出し入れ) | 1回20分(待ち時間は別のことができる前提で含めない) |
| 外干しの手間(干す・取り込む) | 1回15分 |
| 時間の価値(時給換算) | 1,500円 |
参考:公開情報で確認できた数字
仮定を置く際の目安として、ガス会社・販売店などが公開している情報を参照しました。いずれも第三者(販売・施工側を含む)による記載で、条件や時期によって変わります。
- 導入費用:鈴与商事のコラムでは「導入に20万円程度(本体・専用台・施工費)」と説明されています。
- 本体の希望小売価格:エネピの記事がリンナイの情報として、乾太くんの税込希望小売価格を12万円台(3kg)〜24万円台(9kg)と紹介しています(時期により変更の可能性あり)。
- 工事費:同じくエネピの記事で「大体7万円」とされていますが、設置場所によって異なります。
- 1回あたりのランニングコスト(ガス代+電気代):リンナイ調べとして、5kgで63円・8kgで102円(鈴与商事)、6kgで83円・9kgで128円(エネピ)などの数字が紹介されています。一方、ENEOSでんきの記事はLPガスなどを前提にした試算で、6kgで96円・9kgで149円と紹介しており、前提によって幅があります。
- コインランドリーの料金:鈴与商事は「約300円〜500円(1回)」、ENEOSでんきは約6kgで「200〜300円」と記載しており、記事や店舗によって幅があります。
出典:
- 鈴与商事「ガス衣類乾燥機を導入するデメリット6つ・メリット8つ」 https://life.suzuyoshoji.co.jp/column/011.html
- エネピ「乾太くん」解説記事 https://enepi.jp/articles/511
- ENEOSでんき「ガス乾燥機」解説記事 https://www.eneos-power.co.jp/article/saving/gas-dryer/
上記を踏まえ、この記事では本体・工事の合計を20万円、ランニングコストを100円と置いています。これは代表的な数字の一例であり、ご自身の見積もりに置き換えて計算してください。
金銭ROI:コインランドリーと比べて何年で回収できる?
乾燥1回あたりの差額(コインランドリー料金 − 自宅のランニングコスト)を、月17回分ためて回収します。
コインランドリーが1回400円の場合
差額は 400円 − 100円 = 300円。
300円 × 月約17回 ≒ 月5,200円(年約62,400円)
200,000円 ÷ 5,200円 ≒ 約38ヶ月(約3.2年)
300円・500円の場合
| コインランドリー料金 | 月の節約額 | 回収期間(金銭のみ) |
|---|---|---|
| 300円 | 約3,500円 | 約58ヶ月(約4.8年) |
| 400円 | 約5,200円 | 約38ヶ月(約3.2年) |
| 500円 | 約6,900円 | 約29ヶ月(約2.4年) |
料金が安いエリアや、乾燥回数が少ない家庭では、金銭だけでの回収はさらに長くなります。逆に回数が多い家庭ほど短くなります。
なお、この計算にはフィルター掃除や排気まわりの手入れ、故障時の修理費、将来のガス料金の変動は含めていません。
時間ROI:往復・持ち運びの手間を時給換算すると?
コインランドリーに行く手間が1回20分と仮定します。
20分 × 月約17回 ≒ 月約347分(約5.8時間)
時給1,500円で換算すると、約8,700円分です。
200,000円 ÷ 8,700円 ≒ 約23ヶ月(約1.9年)
これは料金の差額を含めず、時間だけで見た回収期間です。
金銭と時間を合わせると?
コインランドリーが1回400円の場合、月5,200円(金銭)+約8,700円(時間)で、月約13,900円分になります。
200,000円 ÷ 13,900円 ≒ 約14ヶ月(約1.2年)
コインランドリー料金が300円なら約16ヶ月、500円なら約13ヶ月が目安です。
ただし、時間の換算は「その時間を仕事や休息など別のことに使える」ことが前提です。時給換算した金額は、実際に手元に入るお金ではありません。
外干しと比べる場合は?
コインランドリーではなく、これまで外干し(や部屋干し)をしていた人の場合は、金銭面では回収できず、むしろガス代がかかります。ここでは時間だけで見てみます。
干す・取り込む手間を1回15分と仮定すると、月約17回で約260分(約4.3時間)。時給1,500円換算で月約6,500円分です。
200,000円 ÷ 6,500円 ≒ 約31ヶ月(約2.6年)
ここからガス代+電気代(100円 × 月約17回 ≒ 月1,700円)を差し引くと、月約4,800円分となり、回収は約42ヶ月(約3.5年)です。
外干しでも困っていない家庭では、時間の面でも回収は長くなる、という点は正直に見ておきたいところです。
乾太くんなどガス衣類乾燥機のメリット
コインランドリー通いが不要になる
洗濯機を回したあと、そのまま自宅で乾燥まで完結します。
天候を気にせず洗濯できる
雨や雪の日、花粉の時期でも外に干す必要がありません。
1回あたりのコストを抑えやすい可能性がある
上記のとおり、公開されている数字を見ると、コインランドリーより1回あたりの費用は低い傾向にあります。
注意したいデメリットと設置条件
初期費用が大きい
本体だけでなく、専用台や工事費がかかります。
設置できない住まいがある
- ガスの種類とガス栓:都市ガス・LPガスなどの対応機種を選ぶ必要があり、ガス栓が近くにない場合は増設工事が必要になることがあります。
- 排気(排湿)の経路:多くの場合、屋外へ湿気を出す排気管を通すため、壁に穴を開ける工事が必要になります。設置方法によっては壁に穴を開けずに済む場合もありますが、施工業者にご確認ください。
- 設置スペース:本体は洗濯機と同程度かそれ以上の大きさになるため、置き場所や高さに余裕が必要です。
- 賃貸・マンション:工事やガス栓の増設に、大家さん・管理会社の許可が必要な場合があります。工事ができない住まいでは導入できません。
- 電気のコンセント:近くにコンセントがあることが必要です。
衣類によっては向かない
高温で乾燥するため、縮みやすい素材や乾燥機不可の衣類には使えません。洗濯表示を確認してください。
手入れが必要
フィルターや排気まわりの掃除など、定期的なメンテナンスが必要です。
ガス衣類乾燥機が向いている人
- コインランドリーに週に何度も通っている(または通いたいが手間で断念している)人
- 共働きなどで、洗濯物を干す・取り込む時間が取りにくい人
- 持ち家で、ガス栓・排気・スペースの条件がそろっている人
- 花粉や天候の影響を受けずに洗濯したい人
一方、乾燥の回数が少ない人、外干しで満足している人、設置条件が満たせない賃貸の人は、期待ほど回収できない可能性があります。
結論
ガス衣類乾燥機が元が取れるかどうかは、今のコインランドリー料金と利用回数、そして手間をいくらと見るかでほぼ決まります。この記事の仮定では、金銭だけで約2.4〜4.8年、時間だけで約1.9年、両方で約1.2年という計算例になりましたが、あくまで仮定です。
ドラム式洗濯乾燥機と比べて考えたい場合は、ドラム式洗濯乾燥機の記事もあわせてご覧ください。時間の価値の考え方は、ロボット掃除機の記事でも解説しています。
自分の価格・時給・短縮時間に置き換えて計算してみましょう。
プリセットの条件から試す場合は、乾燥機(衣類)の元取り計算やドラム式洗濯乾燥機の元取り計算をご覧ください。
※本記事は特定のメーカー・商品・ガス会社を推奨するものではありません。記載の公開情報は第三者による記述で、金額・性能・条件は時期や地域で変わります。仮定の金額は例であり、正確性・将来の価格を保証しません。